■カーボンダストクリーニング個所
①宇宙電波観測所アンテナ
モーターの位置
②アンテナ細部
EL-2モーター EL-1モーター
AZ-2モーター AZ-1モーター
■クリーニング後、聴音モータ調査
クリーニング後に動作チェックを兼ねて実施した、モータ聴音調査も実施いたしました。モータの軸受部金属音はごく小音の状態で良好な状態です。
①EL-2 ⇒軸受部の金属異音無し、良好
②EL-1 ⇒軸受部の金属異音無し、良好
③AZ-2 ⇒軸受部の金属異音無し、良好
④AZ-1 ⇒軸受部の金属異音無し、良好
■カーボンダストクリーニング(4台)
実施しましたクリーニング状況を下記に記します。除去できたカーボン量は、摩耗状況より約0.20g(カーボン長さ2.0mm)となります。クリーニング実施の効果は十分に出ていると考えます。
①EL-2 ⇒摩耗面からの推測となりますが、カーボン長さ0.4mm分程度のダストが除去できたと考えます。(カーボンはモータ1台当たり4カ所)
②EL-1 ⇒カーボン長さ0.4mm分程度のダストが除去できたと考えます。
③AZ-2 ⇒カーボン長さ0.8mm分程度のダストが除去できたと考えます。
④AZ-1 ⇒カーボン長さ0.4mm分程度のダストが除去できたと考えます。
以上、適切なタイミングでカーボンダストの除去が出来たと考えます。
■カーボンダストクリーニング方法
①カーボンを1個所取り外す
②メンテナンス口を開けダスト吸収用集塵機を作動
③圧縮空気を送り込む
④③を15秒間隔で10回繰り返す
⑤カーボンを取付ける
⑥カーボン残り3カ所を繰り返す(計4個所)
⑦モーター残り3カ所を繰り返す(計4個所)
■圧縮空気送付用補助タンク+コンプレッサ
■整流子表面のバリ調査結果(4台)
カーボンダストクリーニング時に整流子の表面状態を確認いたしました。
4つのモータとも整流子表面は、荒れた様子もなく良好な状態です。
①EL-2 ⇒バリ、荒れもなく良好
②EL-1 ⇒バリ、荒れもなく良好
③AZ-2 ⇒バリ、荒れもなく良好
④AZ-1 ⇒バリ、荒れもなく良好
■絶縁抵抗測定結果(4台)
対地間絶縁を500Vメガーにて測定いたしました。4つのモータとも100MΩ以上あり良好です。
①EL-2 ⇒100MΩ以上あり、良好
②EL-1 ⇒100MΩ以上あり、良好
③AZ-2 ⇒100MΩ以上あり、良好
④AZ-1 ⇒100MΩ以上あり、良好
■全体のメンテナンス結果(4台)
4つのモータとも良好な結果を維持できております。継続的なメンテナンスをお勧めいたします。
■モータの内部に付着するカーボン ←AZ-2
■カーボンダスト除去状況
■AZ-1モータのカーボンの状況
↑1個当り0.1mmの摩耗:良好な摩耗具合です
■AZ-2モータのカーボンの状況
↑1個当り0.2mmの摩耗:良好な摩耗具合です (※本機は予備機が使用されております)
■EL-1モータのカーボンの状況
↑1個当り0.1mmの摩耗:良好な摩耗具合です
■EL-2モータのカーボンの状況
↑1個当り0.1mmの摩耗:良好な摩耗具合です
備考)今年度のカーボン除去量(2.0mm)は、昨年度(2.4mm)とほぼ変わらない状況となりました。今回もAZ-2モータのみカーボン除去量が多い状況が続いております。(他モータの2倍の量)使用中に何かお気づきの点がございましたら、速やかに使用を中止し、お呼びいただけますと幸いです。モータに変化が生じた際、無理をさせないことが長持ちする条件となります。