最近ハイカップモーター修理についての問い合わせが急増したため記載いたします。ハイカップモーターは、銘板ではHicup Motorで型番はUGHMEDです。

直流、DC、ハイカップモーター(UGHMED)とは、何でしょうか?

フェライトの永久磁石が使用されている直流モーターです。実質的な界磁がフェライト磁石で、コアレスのアマチャが唯一の通電ケ所と言えば良いのでしょうか。また安川電機が生産された大ヒット直流電動機と言えるのではないでしょうか。直流電動機の速度制御のしやすさから、大量に生産設備に使用されたようです。ハイカップモーターは、基本的構造はカップモーターと同じです。外観では違いに気付かなかったという人がほとんどでしょうか?銘板を見るとCup Motor、Hicup Motorと違いに気づきます。最近この違いに気が付いた人のほとんどは、モーター修理の検索で困った人かもしれません。
カップモーターの外観
カップモーターの外観


ハイカップモーターの外観
ハイカップモーターの外観

直流、DC、ハイカップモーター(UGHMED)とカップモーターの違いは、何でしょうか?

銘板の回転数がわかりやすいでしょうか?ハイカップモーターは1000rpm、カップモーターは1750rpmと表示されています。これはハイカップモーターがカップモーターより低回転で運転することを目標に設計されていることを意味します。また一例としてUGCMED-37、3.7kWカップモーターのトルクは206kgcmですが、UGHMED-30、3.0kWハイカップモーターのトルクは292kgcmです。これは出力が小さくてもハイカップモーターの方のトルクが1.5倍大きいことを意味します。低回転で高トルク運転が可能という意味です。
(細かい話は抜きにします。ご質問はメールで受け付けます)

カップモーターの銘板
カップモーターの銘板


ハイカップモーターの銘板
ハイカップモーターの銘板

最近(2021年)ハイカップモーター(UGHMED)の修理相談が増えてきた・・・!?

カップモーターの修理相談は既に2015年頃(6年前)から増加傾向にありました。最近では毎月なにかしらのカップモーターの修理を行っているレベルです。しかしカップモーターもハイカップモーターも生まれは同じレベル(年齢)で、30年物も少なくありません。なのになぜハイカップモーターの故障は遅れてきたのでしょうか?内部構造も全くと言っていいほど同じです。一つの結論として私が持っているのは、ハイカップモーターの方がカップモーターよりトルクが大きい点です。大体カップモーターの故障は、カーボンダストのクリーニング未実施によるカーボンダスト漏電(過電流)、ベアリングの潤滑枯渇、もしくはその両方です。ローターの回転が鈍くなってしまってもDCモーターは電圧・電流制御で乗り切ってしまいます。その余力がハイカップモーターの方がカップモーターより1.5倍大きいため6年間のギャップが生まれたのではと考えております。逆に言えばこれからはハイカップモーターの方が壊れるのかもしれません。
カップモーターの内部構造
カップモーターの内部構造


ハイカップモーターの内部構造
ハイカップモーターの内部構造

安川製DCハイカップモーターの修理・オーバーホールで困っています。どうしたら良いでしょうか?

8年以上の歳月(結果的に)をかけてようやく対応可能な状況となりました。ご相談ください。何はともあれブレーカーが一度落ちたら安易に再起動しないことです。カーボンダストクリーニング未実施、ベアリングの交換未実施のハイカップモーターは故障するのが普通です。

ハイカップモーターのオーバーホールとは?

とにかくカーボンクリーニングをまめに実施するの一言です。最低でも一年に一回は実施してください。方法が不明な方はホームページ内を見るか、問い合わせください。蒸気機関車の煙突みたいなカーボンダストが出てきます。カーボンダストは導体で、電気が流れます。無理すれば一発で死にます。

メンテナンス作業で治らないハイカップモーターの修理は可能ですか?

対応可能です。ご相談ください。弊社の経験値(実績)で多くの場合助けられると思われます。
内部のフェライト磁石も破損交換実績があります。基本的は許容できる費用と納期がカギとなると思います。試しの分解はお勧めいたしません。一台目はかなりの確率で部品損傷すると思います(経験から)

ハイカップモーターの取り扱い注意点は?

カーボンダストのクリーニングを最低一年に一回は実施するです。お伺いしてのTT.も可能です。とにかく仕組みを理解いただき、壊さないのが最善です。

現地への出張対応は行っていますか?

はい可能ですので、ご相談ください
結果的にほぼ全国対応中(コロナ下でも考えうる万全の対策をして)です。

なぜハイカップモーターが扱えるのですか?

国立天文台からカップモーターの修理対応を依頼されたからです。手探り状態から初めて、ようやくほどほどに修理と言える状況までたどり着いた次第です。最終的には無負荷回転試験まで実施し出荷いたします。また出荷後の状況もフォローさせていただきます。
安川製DCハイカップモータ(UGHMED)は、構造的には修理不能なモーターです。なるべく壊さず、末永く(2030年までが目標です)使用いただけますと幸いです。