一般オーバーホールモーター受け入れ

一般的なモーターの定期オーバーホールの依頼がありました。モーター自体の各種チェックを行い、ベアリング交換を行いました。ハードな使い方をされるモーターかつ止まってしまうと生産にそのまま影響してしまうモーターのためお客様は、予備機を用意されておりました。そのため使用していたモーターと予備機を入れ替えてのオーバーホールとなりました。モーターの予備機があったため短期間の納期とならず作業時間がタイトになりませんでした。このモーターは、2年前にオーバーホールを行っており、損傷もありませんでした。定期的にオーバーホールを行えばモーターの損傷のリスクは大きく減らすことができます。

ベアリング交換

モーターオーバーホールのメイン作業は、ベアリング交換と言われております。2年前にモーターオーバーホールを行っておりましたが、ベアリングの周りに焼け付きが見られました。まだベアリングが、ロックするまでには至っておりませんでしたが、このまま使用を続けるとブラケット側を削りながら無理やりモーターが回転してしまう恐れがあります。またベアリングロック、モーターへの負荷増大によってコイルが焼けてしまいます。モーターオーバーホールを行う時期としては丁度よいタイミングでした。2年でここまで酷使されることはなかなかありません。現場の稼働状況が非常にハードであることがうかがえます。

モーター各種チェック

絶縁抵抗、巻線抵抗などチェックして問題ありませんでした。ベアリング周りに焼け付きはありましたが、シャフトが削られたような跡もなく、シャフトの寸法も問題ありませんでした。また溶射などの修理も必要ありませんでした。モーターの定期的なオーバーホールは、大きなトラブル回避にもつながります。焼損してしまったモーターの修理は可能ですが、あまりにダメージがひどい場合には、以前のモーターのスペックを再現できなくなってしまうこともあります。トラブルをなるべく避けるには壊れる前にオーバーホールをしておくのが安心です。

組み立て

固定子、回転子、ブラケットなどの洗浄を終えて新品のベアリングに交換し、組み立てを行います。ベアリングにダメージを与えないように慎重に作業を行います。もちろんベアリングは頑丈なので傷つきにくいのですが、ちょっとした傷が原因で何年後かにトラブルに繋がることがありますので、できるだけ慎重に作業します。

モーター完成品チェック

モーター受け入れ時と同様に検査を行い問題ないかチェックします。実際にモーターを回してみて異音、発熱がないこともチェックし、ベアリング等に異常がないことを確認しモーターを納品致します。定期的にオーバーホールを行っていただくことをお勧め致します。